【シリーズSDGs】ゴール⑩ 人や国の不平等をなくそう ~互いを尊重できる世の中に~

 

荒木商会では、SDGsをシリーズ化してそれぞれのゴールを考えていくと共に、弊社での取り組みに紐づけて、ご紹介していく事にしております。また社員と共有することで、会社が向かう方向性の理解と、意識づけ、行動の伴う実践として取り組んでまいります。

 

【シリーズSDGs】

ゴール①『貧困をなくそう』

ゴール②『飢餓をゼロに』

ゴール③『すべての人に健康と福祉を』

ゴール④『質の高い教育をみんなに』

ゴール⑤『ジェンダー平等を実現しよう』

ゴール⑥『安全な水とトイレを世界中に』

ゴール⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

ゴール⑧『働きがいも経済成長も』

ゴール⑨『産業と技術革新の基盤をつくろう』

ゴール⑩『人や国の不平等をなくそう』

ゴール⑪『住み続けられるまちづくりを』

ゴール⑫『つくる責任、つかう責任』

ゴール⑬『気候変動に具体的な対策を』

ゴール⑭『海の豊かさを守ろう』

ゴール⑮『陸の豊かさも守ろう』

ゴール⑯『平和と公正をすべての人に』

ゴール⑰『パートナーシップで目標を達成しよう』

 

 

◎ゴール⑩『人や国の不平等をなくそう』

 

【シリーズSDGs】十個目のゴールは『人や国の不平等をなくそう』です。

 

各国内及び各国間の不平等を是正する。

 

ことが目的です。

 

不平等とは、どういうことでしょうか?

平等ではないこと、格差ともいえます。法の下の平等が実現していない状態のことです。経済学的には、所得や資産が人々の中で平等ではない状態のことを言います。

 

ゴール⑩の目標では、所得の不平等を小さくすることを求めています。同時に、性別、年齢、障がい、人種、階級、民族、宗教、機会にもとづく不平等や各国内及び国家間の不平等の撤廃を求めています。

 

一つの国で生じている不平等と、国と国の間に立ちはだかる不平等をなくすことを目指しています。経済のグローバル化は、先進国と開発途上国の間の貧富の格差を拡大しています。

 

特に所得の低い人々への不平等を改善しなければいけません。

 

 

◎世界中に平がる格差と不平等の現実

 

現在、世界の最も豊かな10%の人々が、全世界の所得の40%近くを独占しています。反対に、世界で最も貧しい人たちが全世界に占める割合は2~7%に過ぎません。

世界の人口75億5000万人のうち、わずか8億人に世界全体の所得の半分近くが集まっているということです。

 

一方、国際NGOオックスファームの2015年レポートによると、世界で最も裕福な1%は最も貧しい50%の30倍の温室効果ガスを排出する生活をしています。そして、最も貧しい50%の人々は、気候変動の影響を大きく受けると考えられている国々に住んでいます。

 

捉え方にもよりますが、温室効果ガスを排出していない貧しい国や人々が、より多くの温室効果ガスを排出する裕福な国や人により、気候変動やそれに伴う災害などの影響を受けることは大きな不平等であると考えます。

 

仕事に関して言うと、男女平等が実現するには217年かかると言われています。世界経済フォーラムによると、今のままだと雇用の機会と賃金においてジェンダーギャップを無くすのにこれくらいの年数が必要だということです。

 

社会での所得配分の不平等さを表す『ジニ指数』という指標があります。『ジニ指数』は0から1の範囲の数値で表され、その値が大きいほどその社会の格差が大きいことを意味しています。0に近くなれば所得が均一で格差がないことを示し、1に近くなれば一部が所得を独占していることになります。

 

『ジニ指数』の世界平均は約0.40%です。日本では0.25~0.30位ですので比較的格差は小さいと示されています。この指数は、アフリカのサハラ砂漠より南側とラテンアメリカ、中国、ロシア、アメリカも高く、貧しい国ばかりではありません。

 

 

◎日本でも改善しないジェンダーギャップ

 

日本においても、女性の賃金が男性より低く、また同じ仕事内容でもパートやアルバイト、派遣などの非正規雇用の賃金が正規雇用より低い場合が多いのが実態です。同一労働同一賃金などの働き方改革が進められているものの、実態的に全てが解消されるまで未だしばらくの年数を要します。

 

日本のジェンダーギャップ指数が、世界中でも低いことは周知の事実です。

 

世界経済フォーラムが2021年3月に公表した「The Global Gender Gap Report 2021」により、各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表されました。この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。

 

2021年の日本の総合スコアは0.656です。順位は156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいとなっており、先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。

 

 

 

日本は、特に、「経済」及び「政治」における順位が低くなっており、「経済」の順位は156か国中117位(前回は115位)、「政治」の順位は156か国中147位(前回は144位)となっています。政治分野では、スコアは上がっているものの、順位は下がっています。これは、各国がジェンダー平等に向けた努力を加速している中で、日本が遅れを取っていることを示しています。

 

※内閣府男女共同参画局「共同参画」2021年5月号より引用。

 

 

◎その人が持つ自分にはない魅力の発見

 

世界には紛争や迫害により故郷を追われた人が2019年で全人類の1%にあたる7950万人いると言われています。こうした人たちをやさしく受入れ、彼ら彼女らの優れた能力を発揮してもらえる社会にしていく事が私たちの幸せにもつながります。

 

日本でも、多くの外国人が在住しています。近年、日本の少子高齢化による人で不足により外国人労働者の数は激増しています。

 

今まで接点がなかった人、知らない人と出会うときどう感じますか?

 

『嫌だな、怖いな、面倒くさいな』というような負の感情が起こる人もいます。

『人との出会いことが楽しい、うれしい』というような正の感情が起こる人もいます。

 

無知と偏見による不平等は争いを生み出します。争いによって新たな不平等を生み出すという負の連鎖も起こります。

 

しかし、自分を大事に思うのと同じくらい他の人の考えや想いを理解し、尊重することができれば、そこには人間を幸せにするアイデアが次々と生まれていきます。人と出会うことが楽しくなり、新たなつながりがまた新たなアイデアを生み出すという『正の連鎖』が起こります。

 

自分の知らない考え方、異なる価値観、知らない人を見た時に感じる違和感、恐怖心は、異文化交流の入り口です。最初に否定するのではなく、先ずは相手をしっかり観察し、相手を知り、その人が持つ自分にはない魅力を見つけ出すことが大切です。

 

 

ワクワクドキドキする毎日を送るには、普段から「すごい!」「かっこいい!」とほかの人の長所を見つけられるようになることが大切ですね。お互いを尊重できる世の中であれば不平等は減っていきます。

 

 

※国際連合広報センター 持続可能な開発目標(SDGs)より引用

 

※参考書

SDGsがわかる本

図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」がわかる本