【シリーズSDGs】ゴール⑨ 産業と技術革新の基盤をつくろう~ドラえもんの世界で描かれた未来の姿~

 

荒木商会では、SDGsをシリーズ化してそれぞれのゴールを考えていくと共に、弊社での取り組みに紐づけて、ご紹介していく事にしております。また社員と共有することで、会社が向かう方向性の理解と、意識づけ、行動の伴う実践として取り組んでまいります。

 

【シリーズSDGs】

ゴール①『貧困をなくそう』

ゴール②『飢餓をゼロに』

ゴール③『すべての人に健康と福祉を』

ゴール④『質の高い教育をみんなに』

ゴール⑤『ジェンダー平等を実現しよう』

ゴール⑥『安全な水とトイレを世界中に』

ゴール⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

ゴール⑧『働きがいも経済成長も』

ゴール⑨『産業と技術革新の基盤をつくろう』

 

◎ゴール⑨『産業と技術革新の基盤をつくろう』

 

【シリーズSDGs】九つ目のゴールは『産業と技術革新の基盤をつくろう』です。

 

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な都市及び人間居住を実現する。

 

ことを目標とされています。

 

包摂的(ほうせつてき)はよく出てきます。以前にも調べてみましたのでご参照ください。

【シリーズSDGs】ゴール④ 質の高い教育をみんなに ~好きなことを追求し楽しく学び続ける~

 

近年、『イノベーション』という言葉を非常によく耳にするようになりました。

日本語に訳すと『革新』という意味です。

 

ゴール⑨で必要な、技術革新とは、まさにイノベーションということです。モノや仕組み、サービス、組織、ビジネスモデルなどに新たな考え方や技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことを意味します。

 

強靭(レジリエント)な、インフラ(インフラストラクチャ)を構築するとは、ただ丈夫であればいいということではなくて、困難な状況を跳ね返すくらい頑丈なインフラであり、尚且つこれが万が一失われた場合に、その復元や回復が可能なインフラということになります。

 

 

◎『リープフロッグ現象』がもたらす開発途上国のイノベーション

 

『リープフロッグ現象』とは、カエルとび現象の事です。

 

情報化社会が進む中で、私たちの暮らしにはスマートフォンやタブレットが当たり前に普及しています。日本では、3G⇒4G⇒現在は5Gと通信の高速化が進むことで、より多くの情報が瞬時に拡散され、より快適な暮らしへと進化を続けています。

 

一方で、世界人口のおよそ2人に1人(約36億人)がインターネットにアクセスできないという世界中の課題が存在しています。

 

日本では、携帯会社の通信回線で、いつでもどこにいてもオンラインで繋がることが可能です。その為、外出先のフリーWi-Fiが設置されている場所は非常に少なかったのですが、外国人環境客の増加に伴い、飲食店やホテル、観光名所など、数年で一気にフリーWi-Fiの設置が進みました。

 

インフラと経済開発は、情報通信技術にかかっています。このゴール⑨は、金融、テクノロジー、技術の支援、研究、情報通信技術へのアクセス増大によって達成されます。

 

先進国ではかつて固定電話が普及し、その後、携帯電話が普及しました。

しかし、近年の開発途上国では、固定電話のよりも先に携帯電話が広がっています。

 

固定電話を引くためには、インフラの基盤づくりが不可欠です。開発途上国では道路もなく、電気もなく、電線もないのです。であるからこそ、携帯電話を使った方が早いのです。携帯電話は世界中で急速に広がり、以前は接続できなかったようなエリアでも情報社会に参加できるようになりました。

 

このように、カエルとびで飛び越えていく、これまでの進歩の段階を一気に飛び越えて、新しい技術やサービスを広げていく事が、リープフロッグ現象と呼ばれています。

 

 

◎世界中で広がる自然災害と脱炭素

 

近年では、これまでになかったほどの自然災害が日本でも起きています。巨大な台風や津波、洪水など毎年のように日本各地で甚大な被害をもたらしています。

 

それに伴い、かつて整備されてきたインフラが破壊されています。だからこそより強靭な、復旧化可能なレジリエントなインフラの必要性が増加しているのです。

 

そして同様に考えなければいけないのは、脱炭素です。

 

これまでのエネルギーを作るインフラは、火力発電、水力発電が中心でした。火力発電は地球温暖化をもたらす二酸化炭素を多く排出する上、化石燃料の減少が心配されています。原子力発電は日本を含む世界中で建設されていましたが、深刻な事故を経験してきたことで敬遠されがちです。

 

だからこそ、資源を効率的につかう持続可能な産業を創り出すための、イノベーション(技術革新)が必要なのです。

 

 

◎富山が誇る『黒部ダム』と世界のインフラ

 

日本のインフラ整備は世界でも群を抜いて進んでいます。またその技術力の高さは世界中でも評価されています。

 

日本の水道普及率は98.0%(2018年)、下水道の普及率も79.3%(2019年3月)です。日本では、蛇口をひねればいつでもきれいで安全な水が飲めます。電気やガスも日本全国ほぼどこでも使えます。

 

その代表例ともいえるのが、富山県が誇る日本最大級の『黒部ダム』です。1963年という時代に世紀の難工事と呼ばれた工事が完了した黒部ダムは、関西地方の電力を支え続けています。その工事の大変さは『黒部の太陽』等の映画にて今でも語り継がれています。

 

そんな日本であっても、近年の地震や洪水などの災害が発生したことで、インフラが破壊されたり、ライフラインが寸断されたりということが起こっています。しかし驚かれるのは、その復旧力の速さと、日本の技術力の高さでした。

 

先進国におけるインフラ整備はもはや当たり前の存在となりました。

一方、開発途上国ではインフラ整備が進んでいません。インフラ整備が進まないことが貧困の大きな要因となっています。

 

現在日本を含む多くの国々や企業が、開発途上国の社会インフラの整備を支援していますがまだまだ不十分です。誰一人としてインフラ成長の恩恵から取り残されることなく、繁栄はあらゆる国の男女、老若、農村・都市居住者等、すべての人に共有される必要があります。

 

 

◎ドラえもんの世界で描かれた未来の姿

 

ゴール⑨において、誰もが自分から、気軽に新しい製品、サービスを開発し、課題解決に貢献できる世の中が理想とされています。

 

未来の姿は、漫画やアニメの中でしか描かれていなかったことが現実になるイメージです。

 

高岡と言えばドラえもんの町です。

近い未来、ドラえもんの世界で描かれた未来の姿が現実になりつつあります。

 

私たちが現在当たり前に使っているスマホのビデオ通話も、昔は漫画やアニメの中にしか存在しない非現実的なものでした。未来の技術は進んでいます。自動運転の車、空飛ぶ自動車、お手伝いロボット、VRで体験できるバーチャルな世界。これらの研究はどんどん進んでいます。

 

これからの未来を、新しい技術を開発することで、インフラ構築、包摂的かつ持続可能な都市及び人間居住を実現する。

 

これが、ゴール⑨の目指すべき内容です。

 

誰か1人が考えていてもなかなかアイデアは出てきません。これからの時代は、分け隔てなく世界各国の人々と交流し、知恵を出し合い、協力することがとても大事になってきます。

 

技術は、開発する人、使う人次第でその問題を解決することもあれば、問題を大きくすることもあります。

 

だからこそ技術者を目指す人たちは技術の事だけではなく、どうなったら全ての人が幸せになるのか、未来の自分も幸せにできるのかを考えていく必要があります。

 

自分が心から欲しいと思える製品・サービスを恥ずかしがらずに表現する。それに共感した人が集まり、実際に開発する。失敗を恐れずに挑戦を行う人が増えれば増えるほど、気候変動など私たちが直面している危機から脱し、本当の意味ですべての人類が幸せになれる未来を創造できるはずです。

 

『失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる。』

経営の神様と言われる松下幸之助の言葉です。

 

ドラえもんの世界で描かれた未来の姿が現実になる。誰一人取り残されることが無いように、日本が誇る高い技術力で開発途上国での技術開発や研究、イノベーションを支援する必要があります。

 

 

 

※国際連合広報センター 持続可能な開発目標(SDGs)より引用

※参考書

SDGsのきほん「未来のための17の目標⑩インフラ」

図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」がわかる本